車のバッテリー交換に失敗した話

 車のバッテリーが上がった。コロナ禍2度目である。生活の全てが車がなくても完結できてしまう状態なので、車に乗る機会が極めて無かった。一度目は去年の6月頃だったか、初めての緊急事態宣言解除後に在宅ワークが終わり、出社しようとしたらバッテリーが上がっていた。2度目は今回でやはり6月。バッテリーが上がらないよう車にでも乗るか、と思いエンジンスタートボタンを押したら既にハイブリッドシステムが起動できない状況ですと無情なアナウンスが液晶画面に表示されていた。

バッテリーが上がるのは2回目だし、3年数ヶ月利用しているバッテリー。交換するか、とバッテリー交換を検索した。検索したところ、今まで最も良いと思っていたカー用品店やガソリンスタンドはバッテリー価格が高く、工賃は安くしているという情報がたくさん出てきた。確かにカー用品店で30000円前後で売っているバッテリーがAmazonでは15000円だ。なるほど、ネットで買ったバッテリーを自分で交換するのが最も良さそうだ。

注文したバッテリーが届き、いよいよ自分でバッテリーを交換する日の前日、初めてだが上手く出来るだろうか、と不安は尽きなかったため、Youtubeで幾つものバッテリー交換関連動画を見た。ステーを外し、マイナスから外してプラスを外し、バッテリーを交換し、プラスを取り付け、マイナスを取り付け、ステーを戻す。もはや完全に覚えたのでまあ大丈夫だろう。そして夜が明け朝ご飯を食べ、いよいよバッテリー交換本番に出陣である。

弱々しい力となってしまったキーロックを解除し、ボンネットを開けてバッテリーの場所を確認。なんか動画で見たのとだいぶ違うな。そもそもステーが無いのだけれどまあいいか、マイナスから外していこう。なんとかマイナスが外れた。ショートが起きないように端子にタオルをかけプラスを外そうとする。ナットがうまく回らないな、プラスはやたらと手こずった。やたら手こずった結果、プラスのナットが勢いよく車の中に落ちていった。まじか、覗きこんでも見えない。もしや車の下に落ちているのでは?とかがみ込んで見たが当然落ちていない。この事を一旦置いておいてバッテリーを外してみたら見つかるかも知れない。よし、外そう。

バッテリーを持ち上げることを試みた。全く持ち上がらない。重いからとかではなく、固定されている。しかしその固定場所すらわからない。もはや打つ手なし、と判断。自己解決を諦め大人の自動車保険のロードサービスに電話し、事情を説明したら40分ほどでその筋のプロ方が来てくれた。動画で見ていたステーとは別の方法でバッテリーはしっかり固定されていたらしい。手際良くバッテリー交換をして頂きナットも見つかり、10分ほどで問題は解決した。本当にありがとうございます。

自動車保険付帯のロードサービスなので価格は無料だった。まあ普通は1万円ぐらいはかかると思う。普段乗っている物なのに、トラブルが起きてもまず自分で解決できないので自動車関連は本当に怖いなと改めて思った。そして残りの人生、車関連のあれこれを自分で解決しようとは思わないようにしようと心に決めたのである。

コメント

人気の投稿