がんばらない短文

 10年ちょっと前、とある絵本作家の友達が言っていた事をたまに思い出す。私、頑張るのやめたの。

30代でまだみんな若く平成という時代、昭和ほどではないが社会にはブラック企業が蔓延り、どんな会社でも給料以上に頑張ることを求められた。当時の若者は常に疲弊していた。頑張らなきゃ生活出来ない事が当たり前だと思っていたので「頑張るのやめたの」の意味は良くわからなかった。しかしその後もその人はしっかり活躍し、頑張っているように見えることはに変わりはなかった。

月日は流れた今ならその言葉の意味がわかるような気がする。実際、今の生活はストレスがなく、出勤がなく、給料がある。仕事には真面目に取り組むが頑張らない。そもそも頑張らないと出来ないことをずっと継続してやり続けることは難しい。頑張らなくても求められるパフォーマンスを発揮出来れば頑張る必要はない。そういう風な仕事、ライフスタイル、生き方、家族を選んだ。

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