家事の話

数年前から料理を作るようになった。たまの休みの日だけとか、ママへの恩返しとか良くあるパパがんばってます的なシンボル料理ではなく、ガチで現在は毎日の御飯を担当している。

実は若い頃は料理は自分には関係ないものだと思っていた。食べるものは母親が作るもの、独身時代はインスタント、レトルト、外食。結婚してからは妻が作ることが当たり前で、自分にはあまり関係が無いと思っていた。

子供の頃、稀に料理に触れる機会があった。もちろん子供で言われた通りにすることが出来ず、決められた通りに作らなければいけない料理は、自由に書いて良いイラストや工作に比べて実につまらないと思った、ような気がする。

時は経ち、大人になった。料理はなぜ決められた作り方通りに作らなくてはならないのか、も十分に理解した。そして我が家にはその理解がまだイマイチな人がいた。妻である。レシピには美味しく食べられる方法が書かれているので、その通りに作ろうと何度説明しても、自由な感性が止まらない。それで美味しくて家族みんな幸せだったら良かったんだけど、残念ながらそうじゃない場合が多い。そのうち諦めて、じゃあ俺が作るから他の家事をお願いします。という制度を制定し今に至る。なぜ妻が料理を作らなくてはいけないのか、説明できない。苦手なことを嫌々やるよりお互い得意な事をやる方が良いのである。

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